" 発熱はワルモノじゃない "

子供は突然熱を出します。「そういえば昨日からきげんがよくなかったわ」と後になって気づくこともありますが、「さっきまで元気に遊んでいたのに」と驚くことのほうが多いかもしれません。しかも、大人ではありえないほどの高熱が出るのですから、あわててしまうのは当然です。
子供の発熱は、ほとんどのケースでウイルスや細菌が関係しています。発熱と聞くと「わるもの」のように思いがちですが、実はウイルスや細菌と有利に闘うために、体がわざと体温を上げているのです。
夕方に熱が出始め、翌朝になってようやく熱が下がったかと思うと、午後からまた上がってくる。これも、よくあることです。単なる風邪でも、2，3日は熱が続くものなので、あわてることはありません。

熱が出た時に一番心配なのは、「高熱で頭がおかしくなってしまうのでは？」ということでしょう。確かに、高熱でぐったりしているお子さんを見ると、脳までやられてしまう気持になるかもしれません。しかし、40度が数日続いても、発熱で脳がやられたり、後遺症が残ったりすることはありません。高温の車内に放置して熱中症になったのでなければ、高熱が出ても心配いらないでしょう。
また、熱の高さと病気の重さは関係がありません。高熱が出たからといって、必ずしも重病ではないということです。